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計画作成(第4回)~モニタリング:計画を確実に履行する~

目的~作るだけにしない、原因を把握する~

計画は作成して終わりではなく、そこからがスタートという面があります。なぜなら、多くの会社が計画を作るまでにパワーを使い果たして、作りっぱなしのケースが非常に多いからです。計画はあくまで将来の行動を変えるためのものです。そのため、計画を作るだけでなく確実に実行する仕組みが必要です。それがモニタリングです。また、将来は常に予測不能な事態が発生し、現実には計画通りに行かないこともよくあります。そういう場合は計画とズレが生まれた原因を把握するとともに、必要に応じ計画を軌道修正することになります。この判断のためにもモニタリングが必要になります。

内容~進捗確認と差異分析~

モニタリングの内容には、まず行動計画(アクションプラン)の進捗を確認することが挙げられます。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言われるように、計画を作る時は熱心でも、作っただけで満足してしまい、せっかく計画で決めた改善行動を実施に移さないケースが非常に多くあります。それでは多くの時間や労力をかけて作った意味がありません。このような事態を避けるためには、進捗を定期的に確認する機会を設けるとともに、きちんと実行するよう自分にプレッシャーをかけることです。

また、計画値と実績値を比較し、差異分析をします。差異が大きければ原因を把握し、自社の行動を変える必要があるのであればその検討もします。差異分析は全体感を持って行う必要があります。つまり、売上が計画より下振れたとして、その結果利益も下振れますが、場合によってはいずれ借入金の返済を返せなくなる可能性があるかもしれません。もしそうであれば、早めに金融機関に新規融資の可能性を相談するべきかもしれません。このように、差異が大きい科目だけでなく、それが他に与える影響も含めて分析をすべきです。

頻度~多くは3ヶ月か半年毎~

必要に応じて頻度は変わります。業績が順調であれば1年に1回の場合もありますし、逆に厳しければ毎月モニタリングを実施する場合もあります。一般的には3ヶ月に1回ないし半年に1回が多いです。

期間~計画期間中ずっと~

計画の期間中はモニタリングを続けることになります。例えば計画期間が3年なら、3年の間モニタリングを継続します。

計画修正~大きな変化があった場合のみ~

 計画作成には大きな労力と時間を使いますし、そもそも想定外の事は起きるのが当たり前です。そのため、計画の修正は頻繁にすべき性質ではありません。しかし、それでも大きな変化が生まれたら修正が必要になる場合があります。例えば、計画の下振れが大きく、資金繰りが厳しくなって返済を一時停止(リスケ)する場合は返済計画が変わることになります。このような場合はPLやBSなどの見直しも併せて行われます。また、大きな設備投資をして生産量や集客が大きく変わったなどの場合もPLへの影響が大きいので、計画を修正することがあります。

まとめ

・モニタリングの目的は、計画を確実に履行することと、計画とのズレの原因を把握し行動を修正すること

・モニタリングで行う内容は進捗確認と差異分析。

・計画修正は頻繁にせず、大きな変化があった場合のみ