その商品力は本当か。ならば新市場にも通用する
今日は水産加工業者を訪問しました。
この会社は先日大規模な商談会に参加したとのことで、名刺を百枚ほどもらって手応えも大きかったよう。
商談会は成約に結びつくのが一般に約15%と言われていますが、本日の社長の反応からすると成約できそうな印象です。
実はこの社長、元は漁師で営業など一切経験はありませんでした。
以前は市場相手の取引でしたので、営業する必要はなかったのです。
しかし、市場相手ですと回収条件は楽ですが、その分利益が薄くなります。
そのため新たな得意先を探していたのですね。
ただやみくもに営業してもうまくいく可能性は低いですよね。
そこで、専門家を利用して商談会や販路の紹介をしてもらったり、見栄えのするパンフレットを作成するなどの支援を受けていました。
そこに元々の商品力が加わったため、今回の盛況につながったようです。
商品力が本当にあれば、市場を変えても評価されるはずです。
どんなに商品が良くても知らなければ買うことはできません。
そのため、商品力に自信があるのであれば新しいお客さんに知ってもらわなければなりません。
2017年版中小企業白書によると、新規事業進出をした会社は経常利益が進出前よりも増加したとのデータがあります。
そのため、あくまで業績改善の王道は既存事業の見直しではありますが、現状を打ち破るためには新市場開拓も含めた新規事業進出も有力な選択肢の一つでしょう。
勝算があることが前提ですが、時には打って出ることも必要です。
※上記内容は、以前別の屋号で書いたブログと同じ内容になります。