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顧問先様との望ましい関係

上でもなく下でもなく、対等な関係を築く

あらたま会計事務所では顧問先様とは対等なビジネスパートナーであると考えています。当たり前と思われるかもしれないことを敢えて言う理由は、そうでないケースが多いからです。つまり、会計事務所と顧問先様との関係で対等でない場合が多くあるということです。

会計事務所の立場が強いことによるデメリット

まず、会計事務所側の立場が強いケース。これは特に地方においてよく聞くケースです。顧問先様が専門的な知識がないため、会計事務所側の言うことを不満があっても聞かざるを得ないという不満をよく聞きます。また、先代社長の時代から続いており会計事務所の担当者も社長より年上のため遠慮があって言いたいことが言えないというケースもあります。いずれにせよ、このようなケースでも顧問先様が我慢を強いられているので望ましい状況とは言えません。

顧問先様の立場が強いことによるデメリット

また、逆に顧問先様の立場の方が強いケースもあります。これは顧問先様がある程度大きな報酬を払っており、会計事務所も歴史や規模で相対的に顧問先様に劣るケースで多いようです。この場合においても顧問先様にデメリットがあります。例えば、会計事務所の役割には専門的な立場から意見を述べるというものがありますが、この立場からはたとえ顧問先様が望む場合であってもブレーキをかけて止めると言う役割が求められます。粉飾決算は言わずもがなですが、失敗の可能性が高い補助金への応募や無謀な設備投資もこれに含まれるでしょう。顧問先様側としては第三者の立場から適切なブレーキがかかることにより自社を不必要なリスクに晒さないことができるわけですが、顧問先様の立場が会計事務所よりも強くなると適切にブレーキをかけるのが難しくなります。

対等な関係により顧問先様も成長できる

以上のように、どちらかの立場が強くなることにより顧問先様にもデメリットが発生します。このようなデメリットを防ぐために、あらたま会計事務所は対等な関係を望んでいます。対等な関係を構築することで、顧問先様も言いたいことを自由に言うことができ、会計事務所側も遠慮なく苦言を呈することができるようになります。その結果として、内心でやりたかった案を実現できたり、やるべきでない投資を防ぐことができたりします。つまり、対等な関係を構築できてこそ、顧問先様の成長につながると考えています。