隙間産業で生きていく
隙間産業は安定している
本日は東北の電気装置製作会社と面談してきました。この会社はいわゆる隙間産業をメインとしています。売上は1億円未満の小規模会社ですが、取引先は大手鉄道会社が多く、全国各地を飛び回っています。大きな利益は出ませんが、安定的に稼いでいます。安定できる理由はニーズが少ないため、競合も少なく、独占的に商売ができるためです。
隙間産業の注意点
一方で隙間産業ならではの難しさもあります。それは、需要が限られている分供給も限られており、人手不足になりやすい点です。面談した会社も、経営の一番の課題はコアとなる技術を持つ人材をいかに確保するかでした。普通の中小企業でも人手不足が叫ばれている時代ですから、隙間産業の会社ではなおさらでしょう。また、安定した需要は見込めるものの、一方で大きな需要も見込めないため、事業を大きくするのには向いていません。そのため、大儲けをしたい企業よりも、細々とでも黒字を続けたいというような堅実な企業に向いていると言えるでしょう。
どうすれば進出できるか
では、今隙間産業でない会社はどうすれば隙間産業に進出できるのでしょうか。色々なアプローチがあるのでしょうが、昨日面談した経営者から感じたことは、顧客のニーズに何とか応えようとする姿勢を持つことです。昨日の話に出た今の主力商品も、元は得意先の従業員のわがままが発端だったようです。小さなニーズがありそうな時、何とか実現に向けて努力する。小さなニーズだから多くは育たないかもしれない。しかし、小さいながらも確かにそこにニーズはある。このような状況で前向きに考えようとする姿勢が、隙間産業で生きていける今に繋がっているような気がします。
※上記内容は、以前別の屋号で書いたブログと同じ内容になります。