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栃木県の信金・信組の頑張り~第四弾:鹿沼相互信用金庫~

栃木県内の信用金庫・信用組合の紹介、第四弾は鹿沼相互信用金庫です。

(1)営業エリア

鹿沼市(8店舗)を中心に、日光市(1)、栃木市(1)、宇都宮市(2)に計12店舗を有しています。栃木県の西部エリアが営業基盤です。

(2)取り組み

①広域連携

当金庫では他の信用金庫と連携してビジネスフェアへの参加を取引先に呼び掛けています。平成29年度では7つのビジネスフェアが開催され、100件以上の商談が成立しています。

また、栃木県内金融機関と連携したビジネスフェアも開催しています。ものづくり企業展示商談会では43件の商談が成立しています。

②産学官金連携

鹿沼市・日光市・栃木県と連携しています。様々な会議に職員を派遣したり、制度融資を取り扱ったりしています。

③外部機関の活用

関東経済産業局による中小企業支援補助金を活用しています。ものづくり補助金、創業・第二創業補助金、経営力向上計画支援の実績があります。

そのほかにも、栃木県中小企業診断士会や栃木県事業引継ぎ支援センターなどと連携して取引先の支援をしています。

(3)金融仲介機能のベンチマーク

金融仲介機能のベンチマーク(注1)としては下記の項目を掲載しています。以下、各項目について簡単にコメントしていきます(すべて平成29年度です)。

共通ベンチマーク

  1. 金融機関が貸付条件の変更を行っている中小企業の経営改善計画の進捗状況

→条件変更先81先、うち好調先21先、順調先10件、不調先50先です。妥当な水準です。他の金融機関と比較し、やや不調先の割合が少ない印象です。

  1. 金融機関が関与した創業、第二創業の件数

→創業件数9、円台に創業件数3件です。地方ではやはり創業はきびしいでしょう。

選択ベンチマーク

  1. 販路開拓支援を行った先数

→ビジネスフェア等出店先62先、個別商談紹介先71先です。前年は各81先、45先でした。個別商談紹介先数が伸びたのは好材料です。

  1. 事業承継支援先数

→44先です。前年は18先でした。大きく伸びているのはこの分野に力を入れているからでしょうか。良い傾向です。

  1. 取引先の本業支援に関連する研修などの実施数、研修等への参加者数、資格取得者数

→各種資格者が66名です。前年は56名なので、専門性の高い職員を増やそうとしていることがわかります。

   43.取引先の本業支援に関連する中小企業支援策の活用を支援した先数

→外部機関活用先71先、ものづくり補助金採択件数4件です。外部機関活用先の前年実績は20先なので大幅に増加しています。

独自ベンチマーク

信用金庫のネットワークを活用した観光誘客の推進(件数・人数)

→信用金庫との連携10金庫1社、誘致人数5,457名です。前者は前年と大きな変化はありませんが、後者は3,433名から大きく伸びています。

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(※1)金融仲介機能のベンチマークについては、2017年5月13日のコラムで説明しております。

※上記内容は、以前別の屋号で書いたブログと同じ内容になります。