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栃木県の信金・信組の頑張り~第八弾:足利小山信用金庫~


栃木県内の信用金庫・信用組合の紹介、第八弾は足利小山信用金庫です。

(1)営業エリア

足利市(11店舗)を中心に、小山市(6)、下野市(2)、栃木市(1)、野木町(1)、群馬県太田市(1)、群馬県大泉町(1)、群馬県邑楽町(1)の計24店舗を有しています。栃木県の南西部エリアが営業基盤です。

(2)取り組み・金融仲介機能のベンチマーク(※1)

当金庫は金融仲介機能のベンチマークが非常に充実しており、取り組みについても同ベンチマークを中心に情報発信しています(数値は平成29年度)。

①共通ベンチマーク

1.金融機関がメインバンクとして取引を行っている企業のうち、経営指標の改善や就業者数の増加が見られた先数、及び、同先に対する融資額の推移

→いずれの指標も前年より改善しています。

メイン先数:1,659先(前年1,298先)

メイン先の融資残高:415億円(388億円)

経営指標等が改善した先数:498先(406先)

経営指標等が改善した先の融資残高推移:184億円(174億円)

2.金融機関が貸付条件の変更を行っている中小企業の経営改善計画の進捗状況

→計画未策定先が多いので、このゾーンが今後の課題です。

条件変更総数:510社(529社)

うち好調先:16社(14社)

うち順調先:18社(14社)

うち不調先:38社(52社)

うち計画未策定先:438社(449社)

3.金融機関が関与した創業、第二創業の件数

→地方では健闘している方でしょう。

創業件数:26社(33社)

4.ライフステージ別の与信先数、及び、融資額(先数単体ベース)

→前年よりも微増しています。

ライフステージ別与信先数:3,756社(3,655社)

同(創業期): 235社(199社)

同(成長期):140社(158社)

同(安定期):1,139社(1,058社)

同(低迷期):207社(181社)

同(再生期):493社(546社)

ライフステージ別与信先融資残高:801億円(793億円)

同(創業期):42億円(29億円)

同(成長期):53億円(48億円)

同(安定期):368億円(354億円)

同(低迷期):40億円(29億円)

同(再生期):172億円(191億円)

5.金融機関が事業性評価に基づく融資を行っている与信先数及び融資額、及び、全与信先数及び融資額に占める割合(先数単体ベース)

→比較的高い水準です。今後も増加傾向になると予想されます。

事業性評価に基づく融資を行っている与信先数:389社

同与信先数の割合:10.3%

同融資残高:181億円

同融資残高の割合:22.6%

②選択ベンチマーク

2.メイン取引(融資残高1位)先数の推移、及び、全取引先数に占める割合(先数単体ベース)

→前年より大きく改善しています。

メイン先数(単体):1,659社(1,298社)

同全取引先数に占める割合:44.1%(35.5%)

5.事業性評価の結果やローカルベンチマークを提示して対話を行っている取引先数、及び、左記のうち、労働生産性向上のための対話を行っている取引先数

→かなり多くの取引先と対話しています。

事業性評価の結果を提示して対話を行っている取引先数:153社

うち労働生産性の向上に資する対話を行っている取引先数:133社

7.地元の中小企業与信先のうち、無担保与信先数、及び、無担保融資額の割合(先数単体ベース)

→前年より微増しています。

地元中小企業与信社数:2,645社(2,600社)

地元中小企業向け融資残高:532億円(530億円)

無担保融資社数:277社(259社)

無担保融資残高:48億円(48億円)

無担保融資社数割合:10.4%(9.9%)

無担保融資残高割合:9.0%(9.0%)

8.地元の中小企業与信先のうち、根抵当権を設定していない与信先の割合(先数単体ベース)

→地銀と同水準です。

根抵当未設定先数:1,935先(1,921先)

根抵当権未設定先数割合:73.1%(73.8%)

11.経営者保証に関するガイドラインの活用先数、及び、全与信先数に占める割合(先数単体ベース)

→前年から倍増しています。

ガイドライン活用先数:116社(61社)

ガイドライン活用先数割合:3.0%(1.6%)

12.本業(企業価値の向上)支援先数、及び、全取引先数に占める割合

→前年から大きく改善しています。

本業支援先数:206社(127社)

全取引先に占める同数の割合:5.4%(3.4%)

14.ソリューション提案先数及び融資額、及び、全取引先数及び融資額に占める割合

→こちらも前年から大きく伸びています。また、当金庫は補助金の申請支援も行っており、取引先14社に支援し、うち6社が採択されています。

ソリューション提案先数:240社(171社)

同先の全取引先数に占める割合:6.3%(4.6%)

ソリューション提案先の融資残高:95億円(29億円)

同先融資残高の全取引先の融資残高に占める割合:11.8%(3.6%)

16.創業支援先数(支援内容別)

→特に政府系金融機関や創業支援機関の紹介の増加が顕著です。

創業支援先数(創業計画の策定支援):7社(4社)

創業支援先数(創業期の取引先へのプロパー融資):1社(7社)

創業支援先数(創業期の取引先への信用保証付き融資):23社(23社)

創業支援先数(政府系金融機関や創業支援機関の紹介):14社(2社)

18.販路開拓支援を行った先数(地元・地元外・海外別)

→販路開拓においては、各種ビジネスマッチングも推進しています。フードビジネス個別商談会、知財ビジネスマッチング交流会、ものづくり企業展示・商談会2017、2018全国!うまいもん発掘大商談会、2017“よい仕事おこし”フェアに取引先が参加しています。

販路開拓支援先数(地元間):6社(7社)

同(地元外):3社(2社)

23.事業再生支援先における実抜計画策定先数、及び、同計画策定先のうち、未達成先の割合

→計画数値の水準にもよるので一概には言えませんが、やはり計画通りの推移は難しいようです。

事業再生支援先における実抜計画策定先数:34社(33社)

同未達先数:20社(19社)

同未達割合:58.8%(57.5%)

また、上記金融仲介機能のベンチマーク以外の取り組みもあります。

動産・債権譲渡担保融資やスコアリングモデルを活用した融資を行っており、個人保証や不動産担保に必要以上に依存しない融資は505件、20億円に達しています。

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(※1)金融仲介機能のベンチマークについては、2017年5月13日のコラムで説明しております。

※上記内容は、以前別の屋号で書いたブログと同じ内容になります。