困難な状況と無力感は必ずしも一致しない理由
今は中小企業にとって非常に大きな逆風
これは言うまでもないことでしょう。一部の企業を除き、中小企業の大部分は非常に経営状態が厳しいと思います。理由は少子高齢化や流通構造、価値観の変化などいくらでもあります。いずれにせよ、確実なのは中小企業にとって非常に困難な時代であるということです。このような状況の中、希望を見出せない経営者は多くいます。しかし、中には現状厳しい業績でも前向きな経営者もおられます。この違いはどこから生まれるのでしょうか。
状況ではなく、道筋の有無が気分に影響
困難な状況の中でも希望を持てる理由、それは具体的な道筋が見えていることです。どういうことかというと、今は困難かもしれない。しかし、その状況を打開できそうな方策を持っており、それを実行に移せば今より状況はよくなりそうだ。こういう時、経営者は明るい気分になれるのです。つまり、状況そのものではなく、具体的な道筋が見えているか否かが経営者の気分に直接影響するということです。
どうやって道筋を見つけるか
道筋の見つけ方としては大きく二つあります。一つ目は、経営者発の方法です。優秀な経営者は常に業績をよくするための方法を考えています。すべてがうまくいくわけではないですが、試行錯誤を続けられているうちは希望を持ち続けることができます。しかし、すべての経営者が自力で道筋を見つけられるわけではないでしょう。そこで、二つ目の外部の力を利用する方法が必要になるのです。業績改善の局面は、一般に非常にハードルが高いため、様々なスキルが要求されます。経営者発での道筋は主に事業面に限られますが、外部の専門家の力を利用する場合、事業だけでなく、金融(借入金の返済)や銀行とどう付き合えばよいかなど、より幅広い視点で選択肢を検討することができます。
あきらめない心が大切
いずれにせよ、経営者にとってはあきらめない心が大切です。なぜなら、あきらめてしまったら経営者の中から道筋など出てくるはずもなく、外部による力も半減してしまうからです。我々も様々な経営者を見てきましたが、やはり何を言っても響かない経営者が現状を打破するのは非常に厳しいと感じています。結局会社経営の主役は経営者なのです。
大部分の経営者にとって、将来への明るい道筋を持てるか否かというのは紙一重です。その違いを分けるのはあきらめない心です。
必死にもがいて、現状を打破しましょう。
※上記内容は、以前別の屋号で書いたブログと同じ内容になります。